山梨県内、笛吹市、甲府市内ではトップクラスの症例数と手術技量があると思われます。
2名の日本内視鏡外科学会技術認定医が所属して、すべてのスタッフが腹腔鏡手術に対応可能です。
年々手術症例数は増加しており腹腔鏡手術が特殊な手術であるとの認識はなく、適応疾患にたいしては腹腔鏡下に手術を行うのことが通例となっています。
日本内視鏡外科学会 技術認定医とは
日本内視鏡外科学会技術認定制度は、術者による技術の差が大きいとされる腹腔鏡などの内視鏡外科手術に関して、医師の技量を日本内視鏡外科学会が審査し認定をする制度です。実際の手術を撮影したビデオを用いて共通の基準で評価し、所定の基準を満たした医師が認定されます。
2009年現在、消化器・一般外科領域の技術認定医は全国で547名、甲府市を含めて、山梨県内では4名しかいません。また技術認定医が複数いる医療施設は100施設程度しかなく、その約半数は大学病院です。大学病院以外で複数いる施設は、全国で50施設ほどしかないのが現状です。
腹腔鏡手術とは
腹腔鏡手術とはまず腹壁に5mmから12mmの孔をあけて炭酸ガスを注入します。炭酸ガスによって お腹がドーム状に膨らんで、内臓が良く見えるようになったところでさらに5mmから12mmの孔を数か所あけて、ここから腹腔鏡専用の鉗子を使って剥離や切除、あるいは吻合を行います。
腹腔鏡手術の長所
・傷が小さいため手術後の痛みが少ない。
・痛みが少ないため、術後翌日からの歩行が可能であり、深呼吸がしやすく術後肺炎となりにくい。
・傷が小さいため、体液の消失や出血が少なくなり、さらに術後の腹壁への腸管癒着が起こりにくく、
腸閉塞になり難いとされております。
・術後の腸管の動きが、従来の開腹手術より悪くならないと言われています。
このため、早期の食事摂取が可能です。
腹腔鏡手術の短所
・技術的に難易度が高くなり、手術時間が長くなります。
・癒着がひどい場合は開腹手術に移行する必要があります。
対象疾患
胆石症、急性胆嚢炎、総胆管結石
早期胃癌、胃粘膜下腫瘍、早期および進行(周囲浸潤がない場合)の結腸癌、直腸癌
腸閉塞、急性虫垂炎、鼠径ヘルニア、脾機能亢進症
開腹移行について
癒着がひどい場合や、出血が多くなり、止血が難しい場合などで手術が安全に行えないと判断した場合は速やかに開腹手術に移行します。開腹した場合は従来の傷の大きさとなりますが、手術内容が変更されるわけではありません。

腔鏡下右半結腸切除+D3郭清 |

腹腔鏡下低位前方切除術+D3郭清 |
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